この出血は膀胱炎なの?不正出血?それとも妊娠初期症状?

女性は男性に比べて、その身体のつくりから膀胱炎になりやすいと言われています。しかし、それだけではなくライフステージにおいて妊娠・出産・産後も膀胱炎になりやすいのです。

妊娠をしたかどうかはっきりとわからない時期に、下着に血がついていたり、おしっこに血が混じっているように感じたら、それがいつもの生理によるものなのか、妊娠の初期症状なのか、または膀胱炎などの泌尿器系の病気なのか、なかなか個人で判別するのは難しいと思います。

今回はこうした妊娠と膀胱炎の関係や症状について紹介していきます。

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女性の出血

女性のからだは大変デリケートです。大抵の女性が成長過程で身体の機能が整ってくると、ホルモンの働きにより生理(月経)が起こり出血を経験します。

生理は女性ホルモンの働きで子宮内膜が溶けて剥がれ落ち出血として身体の外に出てくる現象です。また子宮や卵巣機能がうまく働かなかったり、機能自体が未発達だったり、また更年期のホルモン分泌低下や精神的過労などからホルモンのバランスが崩れたりと、様々な要因により生理以外で不正出血という出血もあります。

他にも女性器が傷ついたり、膣炎などなんらかの細菌感染で炎症を起こす場合もあり、傷の具合や炎症の度合いによって出血をすることもあります。

生理や不正出血の場合は、血の色は暗赤色や褐色(赤茶色)をしていることが多く、中には血が固まって出てくる場合もあります。

女性は妊娠した場合にも、初期に出血をする場合があります。妊娠をした時に受精卵が子宮粘膜に着床するために子宮内壁に根をはり、子宮内壁がわずかに傷つくことから出血がおこります。

これは、生理のような赤黒い出血ではなく、明るい赤色や、子宮内膜と混ざったピンク色などをしていることが多く、まれに薄く茶色帯びている人もいます。特徴としては、先に書いた鮮やかな色の血で、出血量も少量です。

また、女性は男性と比べて、尿道の入り口(尿道口)から膀胱までの道(尿道)が短いため、細菌感染をして膀胱炎になりやすいと言われています。

膀胱炎がひどくなると膀胱内膜が炎症を起こし、そこから出血をしておしっこに血が混じったり、血が固まったような浮遊物があったり、下着に血がついたりすることがあります。他に膀胱炎の他に腎臓の病気や結石による出血などがあります。

その血はどこから出てる?がカギになる!

女性では通常の生理の他に不正出血や妊娠による着床出血、女性器の炎症や外傷による出血、膀胱炎による血尿、他の病気による出血など様々な要因で出血やその出血がおしっこに混ざり血尿がみられる場合があります。

これらの出血が生理的な機能によるものなのか、病気からくるものなのか見極めるのに「どこからの出血なのか」ということが大事なポイントになります。

妊娠による着床出血や、不正出血、膣炎や女性器の外傷による出血は、子宮もしくは膣からの出血です。しかし、膀胱炎の出血は膀胱からですので出血の場所が違います。

膣や子宮からの出血であれば膀胱炎ではないと言えますし、逆に出血が膣からのものではなく尿に混じっている場合は妊娠などは関係がないと言えます。このようにその出血の場所から出血の原因を探っていくことができ対処がわかってきます。

妊娠初期では女性のからだの変化から、膀胱炎などの病気や体調の変化から血尿が出ることは決して珍しいことではありません。妊娠初期はホルモンの分泌が変化し体液や菌のバランスも変わりやすくなります。

また、粘膜が元々弱い体質の人なども、妊娠により粘膜がますます炎症を起こしやすくなるため、普段なら発症しないような病気を起こすこともあります。

特に多い病気に、もともと自分が持っている膣内の弱い雑菌である「カンジダ」(真菌)が増えることによって起こるカンジダ膣炎や、膀胱炎などがあります。

また、妊娠初期では身体の中でホルモン分泌のしかたが変わってくるので、トイレの回数が増えることがあります。また、子宮や骨盤がひろがることにより腹痛が出ることもあります。

こうした頻尿や腹痛が、妊娠によるものなのか、膀胱炎によるものなのか判別は個人では大変難しいものです。しかし、妊娠も妊娠検査薬で容易に検査ができますし、膀胱炎も試験薬や尿の成分をみることで発症やその程度を見ることができます。

もしも、トイレに行ったあとや下着に出血があった場合には正しい対処ができるよう、どこからの出血かを見るようにし、気になる症状があればすぐにお医者さんに相談するようにしましょう。

気になる出血があったら?

まずはどこからの出血なのかを確かめましょう。女性の出血の場合の観察ポイントは以下のとおりになります。

<女性の出血の観察ポイント>
(1)どこからの出血か?
  ・陰部をきれいにしてから、乾いたティッシュなどでやさしく押さえながら拭いてみます。
  ・ティッシュに尿道を拭いた時に血がつくのか、膣を拭いた時に血がつくのか見てみましょう。
(2)出血の色と量
  ・鮮やかな赤い色、暗赤色(赤黒い)、うすいピンク、尿の色など
  ・生理がある場合、いつもの量と比べてどうか
  ・血のかたまりの有無
(3)出血のタイミング
  ・月経周期との関係
  ・運動時、排尿時、性交時など
(4)痛みの有無と
  ・お腹、下腹部、おしっこのでるところなど痛みの場所
  ・子宮がひっぱられるような痛み、重いような鈍い痛み、おしっこをする時に焼けるような痛みがあるなど
(5)その他
  ・痛みの他に痒みや残尿感などがないか
  ・胸のはりやおなかの張り、吐き気などないか
  ・おりものなどと混じってないか

これらの観察をしてお医者さんに相談をすると判断がしやすくなります。産婦人科でも膀胱炎の診察はできますので、気になる血尿や、痛みがある場合には早めにかかりつけお医者さんや産婦人科に相談しましょう。

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