産後に多い膀胱炎の理由と、授乳中の薬の影響など

膀胱炎は男性女性に関わらずなりますが、特に女性は尿道の短さから膀胱炎になりやすい他、妊娠や出産でも膀胱炎になる確率が高くなります。

妊娠中や出産によるはホルモンバランスの乱れや身体の変化から膀胱の圧迫から膀胱炎になりやすいと言われています。

では妊娠中と産後では何に違いがあるのでしょうか?どうしたら産後膀胱炎にならずにすむのでしょうか?産後の膀胱炎についてご紹介していきます。

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産後で膀胱炎になりやすいのはどうして?

妊娠中はホルモンバランスの乱れから抵抗力が弱まったり、子宮が膨らんで膀胱を圧迫することから頻尿になり、それを我慢することで尿が溜まった状態が長時間続いたりすることで膀胱炎になる確率が高くなります。

そして、出産を迎えますが、一度変わった身体は急には元にもどりません。出産後は一時的とはいえ、出産による負担で尿が出にくくなる場合があります。

この産後に尿が出にくくなる原因としては、出産による負担がかかり子宮近くにある膀胱の神経が麻痺しやすくなることや、分娩の際に会陰切開や場合によっては裂傷を起こすため、その痛みでお腹に力を入れることができずうまく排尿できなかったり、排尿を我慢してしまったりすることが多いからです。

いずれの場合も尿が外に出ず、膀胱内に長時間溜まった状態で細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

また、出産後しばらくの間、悪露(おろ)という分泌物が出てきます。これは子宮の内部や出産により傷ついた膣から粘膜や血液が出るもので、悪露自体は悪い物ではなく、通常では出産後約304日で多量に出て、次第に量が少なくなり、約102ヶ月でなくなっていきます。

しかし、この悪露は元は血液を含むもので細菌が繁殖する栄養になってしまいます。そのため、細菌が繁殖し感染しやすく膀胱炎になってしまう原因となります。

他にも会陰切開や裂傷などの傷口も塞がるまでに出産後約7010日ぐらいかかります。そのため、傷口がまだ塞がらない間に傷口から細菌が繁殖するケースもあり、これもまた膀胱炎の原因となります。出産前に安静にしておかなくてはならない場合や帝王切開の出産後に、尿が溜まらないように膀胱にカテーテルを留置することがあります。

菌が付かないようにカテーテルを膀胱内にカテーテルを入れるのですが、そのカテーテルが尿道から膀胱まで直接繋がっているので、陰部の清潔が保てないとカテーテルを伝って細菌が膀胱に達して、膀胱炎を起こしやすくなります。

出産後は長い妊娠期間や出産によりホルモンバランスが崩れたり、体力も消耗したりと身体の中で様々な変化や起こっています。

そのため、感染にかかると重症化することも少なくありません。出産後に膀胱炎を起こした細菌がさらに腎臓まで広がると、腎盂腎炎など重篤な感染症を引き起こす危険性があります。

産後の膀胱炎を予防するにはどうしたらいいの?!

出産前後にかかわらず、膀胱炎の主な原因は細菌感染です。出産後は悪露などで陰部が不潔になりやすい上に、妊娠期間を経て出産をしたあとは体力が消耗している状態で、抵抗力も低下し細菌感染を起こしやすい状態となっています。

そのため、いつも以上に身体の清潔に気を配り、また体力回復のためのケアが必要になってきます。

悪露が出ている間は、なるべくこまめにパッドを変えるようにし、トイレの後は外陰部を前から後ろへと消毒綿で拭くようにしましょう。ウォシュレットなどのシャワートイレがあれば、使用するのもおすすめですが、シャワーだけではなく、トイレ後の消毒綿での消毒は必ずするようにしてください。

また、水分をこまめに摂るようにし、排尿を促すようにしてください。赤ちゃんのお世話などで、トイレに行くのを我慢しがちになりますが、膀胱内に長時間尿が溜まった状態にしないためにトイレもこまめに行くようにしてください。尿が出にくい時は下腹部を痛くない程度に押すと出やすくなります。

また、出産後から数ヶ月は赤ちゃんの授乳などで睡眠不足になりがちです。合間で休憩できるときには休憩、睡眠をとり、栄養もバランスよくとるようにしましょう。

必要なら予め家族と協力してもらうことや役割分担などを話合っておいたりすることも出産後の体力、抵抗力の早期の回復に大切なポイントとなります。他にも腹巻きをしたり、靴下を履くなど身体を温めるのも効果があります。

産後の膀胱炎の治療はどうなる?!

出産後の膀胱炎の診断は、出産前と変わらず、尿検査や膀胱炎の症状の問診、お医者さんの診察によって行われます。出産直後でまだ入院中の場合は、お医者さんに相談して抗菌薬を処方してもらいます。

退院後も膀胱炎のような頻尿や残尿感、排尿痛などあるようなら、出産した病院やまたは産院のお医者さんに相談してください。

市販薬は母体を通して母乳になるまでに薄まっていて、そんなに赤ちゃんに影響することは殆どないと言われていますが、薬の量や種類によっては危険な場合もあるので、薬を飲む場合には必ず出産を担当したお医者さんに相談をしてください。

出産後は体力や抵抗力が落ちていることもあり、膀胱炎も繰り返し再発しやすくなっています。水分を摂ったり、こまめに排泄する、できるだけ規則正しい生活をするなど膀胱炎を予防するのはもちろんですが、もしも、膀胱炎かなと思う症状が出たら、くれぐれも自力で治そうなどと一人で頑張って勝手な判断で市販薬は飲まず、必ずお医者さんに相談をしてその指示に従ってください。

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