病院で処方される膀胱炎の治療薬

膀胱炎の症状と検査について、紹介をしてきました。

では、いよいよ膀胱炎と診断をされて治療開始となった時、一体どのような治療をするのでしょうか?実は膀胱炎の治療はその原因や種類、また膀胱炎の症状の程度によって違ってくるのです。

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膀胱炎がごくごく軽い場合

膀胱炎の初期で、頻尿はあるけれどまだそんなに痛みもない場合、頻尿ばかりに気をとられて水分摂取をセーブしてしまう人がいます。

実はこの段階で、逆に水分摂取を積極的に行い、どんどん排尿をすることで膀胱に侵入した菌を増殖させずに身体の外に出すことができるのです。早くに菌が身体の外に出れば膀胱に炎症を起こすこともありません。

また、菌に負けない自分の身体づくりも大変重要です。菌が身体の中に侵入して増殖をするのは、体力と免疫力の低下によるものも大きいのです。

膀胱炎の症状かな?と思ったら、休息と栄養を十分にとることで免疫力を高めることも膀胱炎の予防と治療になります。

細菌が原因の膀胱炎の場合の治療薬

急性膀胱炎や一部の慢性膀胱炎は細菌が原因になります。こうした膀胱炎の場合の治療は細菌をやっつける抗生物質や抗菌剤の投与になります。

抗生物質は点滴でも投与できますが、膀胱炎で程度が軽く脱水などの症状が一緒になければ、その殆どは飲み薬(内服薬)による投与になります。

これらの薬は、ある期間きちんと飲み続けて血液の中で薬の濃度を保つことが大切です。そのため薬は4~5日分処方されて、飲み始め1~2日で症状が落ち着き、治るまでに1週間程かかります。

急性膀胱炎の場合は、その主な原因は大腸菌とされているので、大腸菌に効き目があるニューキノロン系やセフェム系、ペニシリン系の薬が選択されます。

主な薬は以下のようになりますが、今はジェネリック薬品もあり同じ薬でも名前が違う場合があります。

<ニューキロノン系剤>

大腸菌に強力な効果があるとされています。強い効果を持つ一方で、小さな子どもや妊婦や授乳中の女性への処方はできません。セフェム系やペニシリン系剤にアレルギーがある人にも処方されます。
代表的薬品名:クラビット、バクシダール、シプロキサン、タリビッド、トスキサシン、バレオン、スオード、アベロックス、グレースビット、オゼックス(オゼックスは小児用製剤あり)

<セフェム系剤>

大腸菌はもちろん反応する菌の種類が数多く、副作用も強くありませんが、時々下痢をしたり発疹がでたりする人がいます。比較的幅広く処方されています。
代表的薬品名:フロモックス、メイアクト、パンスポリン、ケフレックス、ケフラール、セフゾン、オラセフ、セフスパン、バナン

<ペニシリン系剤>

大腸菌以外のブドウ球菌や溶連菌などにも効果を発揮し、副作用も少ないです。しかし、古くからある抗生物質でよく使われていたために、今はペニシリン系剤に耐性のある菌が増えてきています。
代表的薬品名:サワシリン、ビクシリン、アモリン、パセトシン、ユナシン、オーグメンチン

抗生物質や抗菌剤は菌をやっつける作用がある分、その効き目から胃腸に負担がかかるものが多いので、胃腸薬や漢方などが一緒に処方されることがあります。

必ずお医者さんから出された薬は用法、用量を守って言われた期間飲むようにしてください。その間にアレルギー症状や胃腸の不調があった場合、また膀胱炎の症状が治まらない場合にはお医者さんに相談してください。

細菌以外の原因でおこる膀胱炎の場合の治療薬

膀胱粘膜の異常などによって起こるとされている間質性膀胱炎など細菌以外の原因で起こる慢性膀胱炎の場合には、抗生物質、抗菌剤は使いません。

アレルギーを抑制する抗アレルギー剤や睡眠不足やストレスの緩和などのために抗うつ剤、抗炎症剤や鎮痛剤など、その症状に応じて使用します。

症状に対する処方(対処療法薬)

膀胱炎の原因に対する治療薬は上記のような、抗生物質や抗菌剤、またその症状をみながら抗アレルギー剤や抗不安薬など様々ありますが、膀胱炎の苦痛な症状に対してはそれらの薬は効きません。

もちろん、原因がなくなれば症状もなくなるのですが、先にも書いたように症状が落ち着くまでに数日かかるのです。それまで我慢しなければならないのでしょうか?

膀胱炎によって起こる頻尿や残尿感などの苦痛を和らげる目的で出されるお薬もあるのです。

<頻尿や残尿感などの不快感を取り除く薬>

膀胱の収縮を抑える薬
ベシケア、デトルシトール、ウリトス、ステーブラ、トビエース
<膀胱炎での痛みを取り除く薬>

鎮痛作用のある薬
ボルタレン、ロキソニン、ポンタール

いずれにせよ、症状に対する対処療法です。これだけを飲んでいて膀胱炎は治りません。水分を多く取って排尿を促す、自分の体力、免疫力をつけるようにすることと一緒に、薬での治療を行ってください。

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