尿検査が診断のカギ!病院で受ける膀胱炎の検査について

膀胱炎が疑われる場合、お医者さんには何を聞かれるのでしょうか?尿検査で何をみて、なぜそれらの検査が必要なのでしょうか?他の検査は?わからないことだらけだと不安です。ここでは膀胱炎の検査についてご紹介します。

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膀胱炎の診断のための問診では何を聞かれる?

まず、病院に行ってはじめに行うのはお医者さんからの問診です。お医者さんはあなた(患者さん)の話を聞いて、膀胱炎かどうかの判断をします。その判断に必要な情報は下記のような内容になります。

・一日の排尿の回数と一回に出る排尿量
・排尿の時の痛み、または排尿後の痛みがないかどうか
・排尿したあと残った感じがするか
・尿が濁った感じはないか
・尿に血が混じってないか
・これらの症状がいつから出ているのか

お医者さんに聞かれることを考えて、排尿の時どうなのかを頭の中で一度整理しておくとお医者さんとの問診もスムーズです。

膀胱炎の診断のためには尿検査!

問診はあなた自身が感じる症状ですが、他覚的に見た膀胱炎の症状の確認も必要です。尿検査をして尿の中に細菌と戦った後の白血球が混じってないか、膀胱内の壁がただれて血が混じってないか、糖が尿の中にないか他、尿に沈殿物がないか等をみます。他にも遠心分離機にかけて尿の成分を分離させて細胞の成分をみることもあります。

一般的な尿検査の項目と検査値[※/()内は基準値]
・尿蛋白 /陰性(-)、偽陽性(+-)
・尿糖 /陰性(-)、偽陽性(+-)
・潜血 /陰性(-)
・ウロビリノーゲン /弱陽性(+)、偽陽性(+-)
・ビリルビン /陰性(-)
・ケトン体 /陰性(-)
・比重 / 1.010~1.025
・pH / 4.8~7.5
・尿沈渣(遠心分離機を使った検査)
  /(赤血球) 1個~3個以内/1視野、(白血球) 1~3個以内/1視野、(上皮細胞) 1~3個以内/1視野、

こうした検査結果から、膀胱炎の症状とあわせてタンパクや潜血反応があり、膀胱炎という診断がされれば抗生物質による治療が始まります。また、逆に他の病気を疑い、そこから詳しく調べる検査をしていきます。

その他に膀胱炎で行われる検査は?

膀胱炎の症状が強すぎる場合や他の病気が隠れている場合には、問診と尿検査だけでは診断がつきにくいため、他の検査をしていくことになります。

それは、膀胱炎の症状、特に頻尿が一日に十数回もトイレに行くほど頻回な場合や、排尿痛が酷い場合、腹部や腰部の痛みを伴う場合、血尿が出ている場合など膀胱炎の症状として強い場合には他の病気が隠れている可能性があるからです。

問診と一般尿検査以外の検査は


・血液検査:炎症反応により白血球数(WBC)が増えCRPも陽性になっています。また腎機能なども診ることができます。ちなみに血液中の白血球は“WBC”ですが、尿中白血球は“LEU”で、どちらも細胞と戦った白血球がどれくらい含まれているか診ています。
・尿細菌培養検査:膀胱炎を起こしている細菌の種類と抗生物質の効果を確認。結果には3?4日かかります。

通常細菌以外でクラミジア(性感染症)膀胱炎が疑われる時は「尿中クラミジアのDNA」検査をします。

また細菌が処方された薬に対する耐性菌であれば炎症によって増えた細胞は減りませんので、治療法を検討する上でも必要な検査です。

・超音波検査(エコー): 膀胱炎が繰り返される時や尿に混じっている血が多い時には、膀胱炎の原因が腎臓、膀胱そのものにないかを診ます。
・膀胱造影(CG):膀胱にカテーテルを入れて、カテーテルから造影剤を注入します。X線撮影により、どのように身体の中で排尿されているかみて、膀胱や尿道に異常がないかを診ます。
・膀胱鏡(ぼうこうきょう):約直径6mm、長さ30cmくらいの金属製の細い筒を尿道口から挿入して、直接、内視鏡カメラで尿道と膀胱に炎症や腫瘍がないか診る検査です。腫瘍が疑われる場合には、その部分の組織(細胞)をとって細胞検査(生検)に出します。所要時間はだいたい30分ぐらいで、局所麻酔をして内視鏡を入れていきます。
・腫瘍マーカー(CA19-9):膀胱癌が疑われる場合、膀胱鏡や尿細胞診は必須の検査ですが、それをする患者さんの負担が大きい他、診断の補助的役割で腫瘍マーカーを検査する場合があります。またCA19-9は癌でなくても膀胱炎で高い値になるので、このCA19-9が高いから絶対に膀胱癌だとは思わないでください。

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