子どもに多い出血性膀胱炎の原因の多くはアデノウイルス

膀胱炎の中には細菌感染が原因で急激に起こる急性膀胱炎や、急性膀胱炎が繰り返したり、もともとの病気があって膀胱炎を繰り返す慢性膀胱炎があります。

中でも膀胱炎の症状と肉眼でもわかる程の血液が混じる膀胱炎を出血性膀胱炎と呼ばれています。出血性膀胱炎とはどんなものかご紹介していきます。

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出血性膀胱炎ってどんな病気?

排尿の回数が多い頻尿、排尿する時に痛む排尿痛や、排尿をした直後でも残ったような不快感がある残尿感などの膀胱炎の症状があり、尚且つ肉眼でみて尿の中に血液が混じっているものを「出血性膀胱炎」と呼びます。

出血性膀胱炎では膀胱内の粘膜全体から出血をしている状態です。そのため、膀胱内で尿と血液がまざって血尿として排尿されます。

出血の程度により見た目の血尿の程度も様々で、はっきりと赤い尿で血液が混ざっていることがわかる場合もありますが、膀胱の中で血が固まって血のかたまりが混ざって排尿される場合もあれば、逆に見た目では普通の尿なのに尿検査で潜血反応が出て初めて尿の中に血がまざっていることがわかる場合もあります。

出血性膀胱炎って何が原因なの?

出血性膀胱炎の原因としては、ウィルス感染や食べ物などアレルギーや薬によるものなど、色んな原因が考えられます。こうした感染や薬の作用により膀胱内の粘膜に炎症が起き出血をして血尿が出るのです。

まず、健康な子どもが突然出血性膀胱炎になった場合、第一に考えられる原因としてはウィルス感染が考えられます。中でも特に多い原因ウィルスとしてはアデノウィルスがあげられます。

アデノウィルスが原因の出血性膀胱炎では、同じように排尿痛があり、血尿も赤い尿が出ます。また、微熱が出ることもあります。子どもがトイレに行って様子がおかしかったり、尿が赤かったりしたら、早めに小児科で受診するようにしましょう。

ただし、このウィルスをやっつける薬はないので、全身状態をみながら刺激を避け、水分や栄養を十分に摂りながら自然に治るのを待ちます。通常は数日で症状が軽減していき、約10日前後で尿検査での潜血反応もマイナスになります。

薬が作用して発症する出血性膀胱炎の原因としては、免疫抑制剤や抗アレルギー剤、他にも白血病や悪性リンパ腫などの治療に使われる抗がん剤があります。

その他では放射線治療の後遺症でも出血性膀胱炎になることがあります。程度が軽ければ止血剤などを使用したり、その時使っている薬と中止して様子を見ます。

しかし、それでも改善されなかったり、また血液が固まりになって出てきたりなど重い症状の場合には、放っておくと血液が膀胱や尿道内で固まり尿が出なくなる「尿閉」になったり、膀胱が萎縮したりする場合もあります。

薬を飲んでいる時は、多めに水分を摂るようにして、適宜排尿をするようにしましょう。そして、出血性膀胱炎の症状が出たら、必ずお医者さんに相談しましょう。

どんな人がなる病気なの?

急性膀胱炎などは女性がかかりやすいとされていますが、出血性膀胱炎は子どもに多くみられます。大人では頻尿や排尿痛、残尿感など伝えられますが、子どもには膀胱炎の症状や排尿の様子をうまく伝えられず、気がついたら重症化していることもあります。

また時期的には夏に多く発症をします。これは出血性膀胱炎の原因の殆どとされるアデノウィルスは1年中存在しているウィルスですが、特に6月頃から少しずつ増え、7月?8月をピークに飛沫感染や経口感染で拡がるウィルスで、特に夏にプールなどで結膜から感染して活発化することが考えられます。

大人でも先に書いたようなアレルギーや薬、治療後の後遺症などでも出血性膀胱炎になることはあります。体力、免疫力が落ちていれば急性膀胱炎の炎症が強くなり出血性膀胱炎を起こすこともあります。

しかし、尿に血が混じったからといって全てが出血性膀胱炎とはいいきれず、尿道口から尿道が何からの原因で傷つき出血することもあります。

いずれにせよ、早めに病院で受診し、尿に血が混じってるのは何なのかをきちんと診断して、一日も早く適切な治療が受けられるようにしましょう。

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