年齢別!若年型慢性膀胱炎と中高年型慢性膀胱炎

非細菌性慢性膀胱炎は、発症する年齢でも分類することができます。そして、それらは原因が違い、治療法も変わってきます。

簡単な尿検査などでは異常を発見できないので、誤診されるケースも少なくありません。そういった事にならないように慢性膀胱炎の年代発症別の分類についてご紹介します。

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非細菌性慢性膀胱炎の年代別分類

非細菌性慢性膀胱炎は細菌感染が原因でもなく、またその原因になる病気もわからない状態です。しかし、その症状は細菌性慢性膀胱炎と同じく、頻尿や残尿感、尿がしたくてたまらなくなる尿意頻拍、排尿の直後や終わりかけに痛みが走る排尿痛などがあります。

他にも下腹部や外陰部、腰や背中、時には足(太もも)などにも痛みや不快感がでることあります。

この非細菌性慢性膀胱炎は発症年齢別に分類でき、20?40歳代に発症する「若年性慢性膀胱炎」と50歳前後の更年期以降に発症する「中高年型慢性膀胱炎」に分けることができます。

しかし、いずれも細菌感染が原因でないため簡単な尿検査などでは異常値が出ないばかりか、膀胱炎の症状だけでなく上記のような多様な症状により、なかなか非細菌性膀胱炎とは診断されにくく、「精神的なもの」や「気のせい」などとされる他、感染が原因ではありませんが膀胱炎の症状があることから抗生物質や抗菌剤を処方されたり、精神的なものとして抗精神薬を処方したり、精神科や心療内科に紹介状を書き転院をすすめるお医者さんも少なくありません。

この非細菌性慢性膀胱炎の診断に有効な検査は泌尿器科で行われる膀胱鏡検査となります。膀胱鏡検査により、膀胱内の粘膜の変性の有無を見ます。非細菌性慢性膀胱炎では特に膀胱粘膜の中でも膀胱三角部と呼ばれるところの粘膜に変化が多くみられます。

この膀胱三角部は膀胱にたまった尿を感知する神経が集まっているところで、排尿のしくみに大きく関わるところです。この部分がなんらかの原因による排尿障害や、女性ホルモンの低下により粘膜が軽く炎症を起こし、膀胱炎の症状を引き起こします。

しかし、通常のクリニックや医院などでは膀胱鏡などの設備はなく、泌尿器科でも最近では膀胱鏡を行うお医者さんが少なくなってきているため、膀胱内粘膜の状態を確認できず、ますますその診断も難しくなっています。

若年型慢性膀胱炎とは

20~40歳代の女性に多く発症する慢性膀胱炎です。症状は通常の膀胱炎と同じ症状が見られますが、その原因はわからないことが多く、お医者さんによっては何らかの原因による「排尿障害」が原因になっているのではないかと言われることもあります。

簡単な検査では異常が見当たらないことも多く、そのため「精神的なもの」と誤診されることも多く、間違った対処により辛い症状が軽減せず辛い思いをする人もいます。

膀胱鏡検査などで膀胱内の粘膜を見ると、白い苔状に変わっていたり(白苔変性)膀胱の三角部分の粘膜の表面につぶつぶとした突起が顆粒状に出ていたり(ビロード状変性)することがあります。

こうした膀胱内の粘膜変性により膀胱出口が狭くなることは、膀胱炎をおこす原因の一つになります。このような膀胱内粘膜変性の治療としては、粘膜が変化し炎症を起こした部分にレーザー光線をあてて部分的に焼く方法などがあります。

中高年型慢性膀胱炎とは

50歳前後の更年期以降の女性に多く発症する慢性膀胱炎です。主な原因は高齢による身体の変化により女性ホルモンが低下し、膀胱内の粘膜が変化したり、過敏になって炎症起こすことが考えられます。

このような女性ホルモンの低下によって起こる膀胱内の変化として多いのは濾包状変性(ろほうじょうへんせい)といい、膀胱三角部に小さな水疱ができます。

治療には、女性ホルモンの低下が原因の場合はエストロゲンなど女性ホルモンの補充療法があります。

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