非細菌性の慢性膀胱炎の検査と治療

細菌感染によって起こる細菌性慢性膀胱炎と、細菌感染に関係なく起こる非細菌性慢性膀胱炎。2つの慢性膀胱炎の区別をするには、細菌感染や膀胱炎を起こす元の病気がないかどうかを見て判断します。

その上でその膀胱炎と症状にあった治療法、対処法がされます。

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非細菌性慢性膀胱炎の検査って?

体力、抵抗力の低下や細菌感染で起こる急性膀胱炎が、繰り返されることで慢性膀胱炎になります。また、慢性膀胱炎にも細菌感染を繰り返し急性膀胱炎が慢性化したもの、もしくは膀胱炎を起こしてしまう要因になる病気があって慢性的に膀胱炎を繰り返す細菌性慢性膀胱炎、またその他の原因による非細菌性慢性膀胱炎があります。

この非細菌性慢性膀胱炎の原因として考えられるものには加齢による膀胱の機能低下や女性ホルモン分泌量の低下など様々です。細菌性慢性膀胱炎と区別して、非細菌性慢性膀胱炎の診断をするには細菌感染や膀胱炎を起こすもともとの病気がないことを証明していきます。

そのため、急性膀胱炎や膀胱炎を起こす病気がないこと、他、膀胱炎の中でも筋層にまで炎症が及んでいる間質性膀胱炎などではないか、これらがわかる検査をしていきます。

非細菌性慢性膀胱炎の検査はどんな検査?

非細菌性膀胱炎の検査で実際に行われるものとしては、急性膀胱炎でも行われる検査から膀胱鏡検査など聞き慣れない検査など様々です。

<非細菌性慢性膀胱炎の検査>

1.尿検査:急性膀胱炎の時にも行われる検査
  ・尿のpH(ペーハー):尿の成分が酸性かアルカリ性かを調べる。
  ・尿蛋白:腎機能障害、尿路の異常の有無を調べる。
   ※ただし、異常がない場合でも疲労やストレス、激しい運動などで陽性になることがあります。
  ・尿糖:腎臓の働きが落ちると尿に糖が出ます。
   糖尿病ではなく、腎臓の働きが落ちて尿糖が出ている場合は血糖値が正常ということもあるため、他の検査も見ながら診断していきます。
  ・尿ウロビリノーゲン:胆汁の分泌や代謝異常、肝臓の細胞の異常がないかを見ます。
  ・尿潜血:尿に血が混じってないかを見ます。血が混じっている場合、腎盂腎炎や急性腎炎、尿道炎もしくは膀胱炎、男性なら前立腺炎、他、結石や腫瘍などが考えられます。
  ・尿比重:尿の濃度を見ます。脱水やネフローゼ症候群などは濃縮尿になり比重が高くでます。逆に腎盂腎炎や利尿剤などを使っている場合は、尿が薄く、比重は低くでます。

2.超音波エコー検査
  ・身体の外から機械で超音波をあてて、膀胱の奇形や変形による排尿障害、静脈瘤や結石、前立腺肥大症などがないか見ます。
3.尿流用測定(ウロフロメトリー)検査:膀胱に尿を溜めて、測定装置が付いたトイレで排尿をして、排尿のはじめから終わりまでの尿の勢いを見ます。排尿障害の程度を調べることができます。
4.残尿測定検査:排尿したあとにカテーテルを膀胱の中に入れ、尿が膀胱内にどれくらい残っているか見ます。
5.膀胱日記検査:排尿の状態、症状などを日記につけます。
6.水圧膀胱鏡検査:麻酔をして膀胱を膨らませて、中から膀胱を見る内視鏡検査です。

この他、必要に応じて血液検査やCTやMRI撮影、膀胱造影など様々な検査が行われます。

非細菌性慢性膀胱炎の治療って?

これらの検査をして、非細菌性慢性膀胱炎と診断されれば、それに合った治療をしていきます。しかし、その原因が不明なことも多く、完治させることもなかなか難しく、症状を軽減させるための対症療法になることも少なくありません。

原因がわかって、その原因が排尿障害の場合は、その原因を取り除く、もしくは改善できるよう治療します。女性ホルモンの低下であれば、ホルモン補充療法を行うこともあります。

ただし、子宮筋腫や乳がんなどの既往歴があればホルモン療法をしない場合もあります。いずれにせよ、いろんな検査や医師の判断、症状に対する対策などが必要になってきますので、かかりつけのお医者さんに相談しながら治療をすすめていきましょう。

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