非細菌性の慢性膀胱炎は、原因になる基礎疾患や病原菌が特定できない

細菌性慢性膀胱炎は細菌感染が原因ですが、非細菌生膀胱炎はどんな膀胱炎なのでしょうか?他の膀胱炎とはどう違うのでしょうか?

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非細菌性慢性膀胱炎って何?

非細菌性慢性膀胱炎は、膀胱炎の症状はあるけれど直接の原因が細菌感染ではない膀胱炎です。つまり、頻尿や残尿感、排尿時の痛み、尿の混濁などの膀胱炎の症状が慢性的に見られる状態なのに、それらの症状を起こす原因が細菌感染でないものや、原因となっている病気や感染を起こしている病原菌が特定できない場合に非細菌性慢性膀胱炎と呼ばれるのです。

通常は膀胱炎の症状があれば、抗生物質や抗菌剤などの治療を開始して細菌がやっつけられると膀胱炎の症状は治まってきます。

しかし、そういった治療をしても症状が改善されない場合、細菌感染以外の他の病気があるのではないかと検査をします。それでも膀胱炎の症状の原因となる病気が見つからない場合、細菌感染でも病気が原因でもないことを確かめられれば、非細菌性膀胱炎ということになります。

こうした「非細菌性」の原因として考えられるものに、加齢などによる膀胱粘膜の変化や、膀胱の働きや運動を支配している脊椎中枢神経による影響が考えられます。

この脊椎中枢神経の中でも特に胸椎10番?仙骨4番の神経の過敏さが膀胱炎の痛みを発症させることもあるのです。そして、検査などして他に原因不明のものも、この非細菌性慢性膀胱炎とされます。

こうした非細菌性慢性膀胱炎の中では発症年齢で分類もでき、20歳?40歳代前半までの、比較的若い年代の女性に発症する非細菌性慢性膀胱炎では「若年型慢性膀胱炎」といい、50歳前後の更年期以降の発症では「中高年型慢性膀胱炎」と呼ばれています。

「若年型慢性膀胱炎」では原因がわからないことが多いのですが、「中高年型慢性膀胱炎」では女性ホルモンの低下による膀胱内膜の変性によるものです。

非細菌性慢性膀胱炎の特徴

細菌感染が原因の慢性膀胱炎は細菌が膀胱で繁殖して炎症を起こすことで膀胱炎の症状を起こします。非細菌性慢性膀胱炎では膀胱炎を起こしている病原菌が特定できなかったり、その原因となる病気が特定できなかったりするだけで、膀胱粘膜に炎症を起こしていることに変わりはありません。

また、膀胱粘膜の変化によるものでも膀胱内の粘膜に異常をきたしている状態です。そのため、この非細菌性慢性膀胱炎の症状は、他の膀胱炎と同様、頻尿や残尿感、排尿時痛、すぐにトイレに行きたくなる尿意頻拍などの他、時には血尿が出ることもあります。これらは膀胱刺激症状として膀胱の炎症や粘膜の異常からきている症状です。

他には下腹部や外陰部の痛みや、腰や背中などにかけて重い痛みがでることもあります。肛門や直腸の痛みや中には太ももの内側や足の裏などに痛みやしびれが出てくることもあり、これらは膀胱に深い関係のある脊椎中枢神経が関連している痛みで「関連痛」と呼ばれています。

一見関係のないように見える症状でも、先に書いたような症状があれば、実は膀胱炎の症状だったということもあります。受診の際にはこうした痛みやしびれの症状もお医者さんに伝えましょう。

<非細菌性慢性膀胱炎の症状>

・頻尿
・残尿感
・排尿後の痛み
・尿意頻拍
・下腹部の痛みやしびれ、重だるい感じ
・腰部、背部の痛み
・下半身の痛みやしびれ、不快感
(陰部、会陰部、肛門、直腸、太もも、足)
・尿の混濁
・血尿

など。これらの症状は急性膀胱炎に比べて比較的軽い傾向にあります。しかし、症状が軽いからといってそのままにせず、こうした膀胱炎の症状が続いていればお医者さんと相談をするようにしてください。

非細菌性慢性膀胱炎かな?と思ったら

実際、非細菌性慢性膀胱炎では原因不明なことが多く、それが故に尿検査をして検査結果に異常がなければ「気のせい」や「精神的」などと誤診されることも少なくありません。

結果、膀胱炎の治療ではなく、抗不安剤や向精神薬などを処方されたり、精神科や心療内科を紹介されたりすることもあります。頻尿や残尿感、排尿時の痛み、尿意頻拍などが慢性的に続いて改善しない場合は、尿検査だけではなく、きちんと他の検査をして、今ある膀胱炎の症状が慢性膀胱炎なのか、急性膀胱炎を繰り返しているだけなのか、またその原因はなんなのか、お医者さんと相談しながら、それらを検査で調べつつ症状に対処しながら治療をすすめていくことが大切になってきます。

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