細菌性の慢性膀胱炎の治療

膀胱の炎症を繰り返しなかなか治りにくいとされる慢性膀胱炎。治療法はあるのでしょうか?また、治療にはどれくらいの期間がかかるのでしょうか?

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慢性膀胱炎の主な治療法って?

一口に慢性膀胱炎といっても、その原因により種類は様々です。細菌の感染が原因で発症する慢性膀胱炎を「慢性複雑性膀胱炎」と言います。

このタイプでは元々の慢性膀胱炎の原因に泌尿器科の病気も一緒に持っていて、それが細菌感染を起こし膀胱炎を繰り返させて慢性化します。

他にも、この原因に泌尿器科の病気がなく、細菌感染を繰り返し膀胱炎の症状が繰り返され慢性化するものは「慢性単純膀胱炎」と呼ばれています。

他にも膀胱内で炎症を起こし、その部分に白い苔状の膜ができる「膀胱白板症」や、炎症が膀胱壁の全体に拡がり、膀胱が縮んで(萎縮)して硬くなる「間質性膀胱炎」も慢性膀胱炎に含まれます。

これらは、どれも急性膀胱炎と同じく膀胱内の慢性的な炎症により頻尿や、排尿痛、残尿感などがありますが、その原因によって症状が違ってきます。

細菌感染が原因である慢性複雑性膀胱炎では、その細菌をやっつけるために抗生物質や抗菌剤の内服や、またその程度によっては注射や点滴などを行います。

しかし、慢性複雑性膀胱炎は、すでに細菌感染が繰り返されて炎症がひどくなっていたり、原因となる病気を特定できなかったり、特定できても抗生物質や抗菌剤などの薬が効きづらくなっていて細菌をやっつけにくかったりと、思うように治療効果が出ない場合も多く、膀胱炎が長引き、治りにくい傾向にあります。

慢性膀胱炎には抗生物質が効かない?!

細菌感染が原因とされる急性膀胱炎では抗生物質や抗菌剤の内服をし、他、生活を整えることが主な治療でした。同じく細菌感染が原因で起こる慢性膀胱炎も、抗生物質や抗菌剤を使って細菌をやっつけます。

しかし、慢性複雑性膀胱炎ではもともと持っている病気が原因で繁殖し感染を起こしているなら、その原因となる病気を治さない限りはいくら抗生物質や抗菌剤による治療を行っても、また細菌感染を起こし膀胱炎症状を繰り返します。

例えば、前立腺肥大症で尿が出にくくなり長い時間、尿が溜まっている状態だとそれだけ膀胱内で細菌は繁殖しやすい状況ですし、尿がでないことでカテーテルを入れていて、その時間が長ければ長い程そこから細菌が入り感染を起こす可能性は高く、尿が出るようになってカテーテルが抜かれない限りはそういった状況は続きます。

他にも尿道や膀胱に結石がある場合なども同様で、いまある膀胱炎の症状に対して抗生物質や抗菌剤の治療を行っても、結石の中に菌がいて、結石自体を取り除き治療しなければ細菌感染を繰り返してしまいます。

こうしたカテーテルや結石などに、体内の成分が垢として付着し蓄積して膜を作ることもあります。そうなると、余計に細菌に抗生物質や抗菌剤の成分が届きにくくなることも、慢性複雑性膀胱炎では抗生物質や抗菌剤が効きにくく治りにくい要因の一つになります。

抗生物質以外の慢性膀胱炎の治療法は?

細菌に対する抗生物質や抗菌剤が効きにくい慢性膀胱炎ですが、内服で抗生物質など治療薬の効果が思うように出ない場合、その摂取方法を口からの内服ではなく、注射や点滴で直接身体の中に入れる方法にしたり、抗生物質や抗菌剤の種類を変えることもあります。

他には、消炎鎮痛剤や漢方薬など飲むこともありますし、他にも尿を酸性にして殺菌作用を強めてくれるビタミンC等を飲む場合もあります。膀胱炎の炎症がひどく、尿の混濁がひどい場合には尿道から膀胱へカテーテルを入れて直接膀胱の中を洗う膀胱洗浄を行う場合もあります。

慢性膀胱炎の原因となる病気がわかっている場合には、膀胱炎の症状に対する治療だけでなく、その病気の治療もしていくことが大切です。膀胱炎の症状を繰り返す、抗生物質や抗菌剤を飲んでいても効果が思うように出ない場合には泌尿器科など専門科に受診するようにしてください。

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