慢性膀胱炎は自覚症状がないこともある

急性膀胱炎の治療が長引いたり、症状を繰り返し起こしたりする慢性膀胱炎。症状の違いはあるのでしょうか?

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急性膀胱炎と慢性膀胱炎の違いって?

まず細菌感染が原因で急激に症状がでる膀胱炎を急性膀胱炎といい、一般的に「膀胱炎」と言われる時にはこの急性膀胱炎のことを言います。

急性膀胱炎はその時の細菌感染による一時的な膀胱の炎症ですが、これが1年満たない半年などの短期間で膀胱炎の再発を繰り返し、膀胱の炎症が慢性化すると慢性膀胱炎の疑いが出てきます。

膀胱炎の症状がでたら、生活を整えしっかりと治療することが大事です。しかし、症状が治まったからといってお医者さんから出された薬を飲みきることなく内服をやめてしまったり、その薬で効果があったかその後の経過などを見ずに治療を勝手に中途半端にして終わってしまっていた場合、再び残っていた細菌が繁殖して膀胱炎を起こすことがあります。

また、抗生物質や抗菌剤では抑えられない細菌の繁殖や、元に病気があってそれが繰り返し膀胱炎を引き起こしている場合もあります。急性膀胱炎になった場合はもちろんですが、膀胱炎の症状が繰り返す場合も病院で受診するようにしましょう。

また、同じ病院で治療をしていても、いつもと同じ検査と治療で膀胱炎の症状が改善されない場合には、泌尿器科などの専門病院で受診をしてみることも必要になってきます。

慢性膀胱炎の症状は?

急性膀胱炎では排尿痛や残尿感、頻尿が代表的な症状です。急性膀胱炎の症状は他にもおしっこがしたくてたまらなくなる尿の切迫感や下腹部痛、他にも尿の混濁や血尿などがありますが、これらは慢性膀胱炎でも見られる症状です。

しかし、急性膀胱炎と慢性膀胱炎の症状をみると、比較的に慢性膀胱炎の方が軽く感じられる症状が殆どで、自覚症状を感じられない時もあります。

急性では「焼けつくような痛み」と表現される排尿痛も慢性膀胱炎では排尿時に軽く痛む程度だったり、残尿感もなんとなくスッキリしない程度だったりで、慢性化していることに気がつかないこともあるのです。

尿混濁や血尿については急性膀胱炎と一緒で慢性膀胱炎でも見られますが、大きく違ってくるのはその尿の中に含まれる血球の成分です。急性膀胱炎ではその膀胱粘膜に炎症が急激に出るため、目に見えるものから見えないものまで様々な度合いで出血を起こすことがあります。

そのため、白血球だけでなく赤血球も尿の中に多く含まれることになります。慢性膀胱炎では、炎症が慢性化していることにより白血球の数は増加しています。

ただし、いつまで治療しても尿の中の赤血球がなかなか減らない場合は腎臓や膀胱、尿管などの尿路に炎症や結石など他の病気がある可能性が高くなるので、他の検査などをしてその原因を探っていくことになります。

慢性膀胱炎は放っていても大丈夫?

生活の乱れなどから急性膀胱炎を繰り返しているだけの場合もあります。しかし、急性膀胱炎がきちんと治療されなかったり、元の病気があって膀胱炎の症状を繰り返したりするのが慢性膀胱炎ですから、一度炎症が慢性化してしまった慢性膀胱炎は放っておいても治るものではありません。

気づかないうちに炎症が重症化してますます治りにくくなったり、慢性膀胱炎の原因菌が複数あって治療が難しかったり、また膀胱炎を元の病気が引き起こして症状を繰り返している場合にはその病気を治さなくてはならないなど、状況的にもなかなか治りにくいのも慢性膀胱炎の特徴です。慢性膀胱炎を放っておくことで、自分では気づいていない他の病気もいつのまにか重症化していることにもなりかねません。

膀胱は尿管を通して腎臓と繋がっていますので、細菌が腎臓まで達してそこで炎症をおこしてしまうと「急性腎盂腎炎」を起こすこともあります。

早期に治療できれば大事にいたることはありませんが、悪化すると入院が必要になりますし、この早期の診断と治療が遅れると敗血症となり命を落とすことにもなりかねないのです。

「どうせまたいつもの膀胱炎の症状だ。」「これくらいの膀胱炎の症状ならたいしたことないはず。」と勝手に判断をせず、急性膀胱炎の症状が繰り返す場合には必ず病院で受診するようにしましょう。

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