細菌性の慢性膀胱炎には2つの原因がある

急性膀胱炎が長引き、細菌感染を繰り返して起こる慢性複雑性膀胱炎。では、同じ細菌感染によって起こるのに慢性化しないものとするものの違いはなんでしょうか?

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慢性複雑性膀胱炎は細菌感染で起こる?

慢性膀胱炎の原因は大きく分けて細菌感染による細菌性と細菌感染が直接の原因ではない非細菌性のものがあります。一つ目の細菌性慢性膀胱炎は別名慢性複雑性膀胱炎と言われ、非細菌性の慢性膀胱炎と区別されます。

では、具体的に慢性複雑性膀胱炎ではどんな原因で細菌感染するのでしょうか?もともと急性膀胱炎も細菌に感染をして発症します。その治療を途中でやめたり、抗生物質や抗菌剤による効果がうまい具合に発揮されず治療そのものが長引いたりすることで、膀胱の中の炎症が慢性化して症状を繰り返してしまいます。

急性膀胱炎の原因になる細菌はその多く8?9割が大腸菌でしたが、慢性複雑性膀胱炎では大腸菌が原因とされるのは全体の3?4割ほどです。そして、慢性複雑性膀胱炎では大腸菌に限らず、その他、腸球菌やブドウ球菌、緑膿菌、結核菌なども尿の出口近辺に付いて膀胱への細菌感染を引き起こします。

そして、実はこれらの細菌は抗生物質や抗菌剤がよく効く大腸菌よりも弱い細菌でありながら抗菌剤などが効きにくい性質があり、これら抗菌剤が効きにくい細菌が繁殖すること、また場合によっては複数の細菌に感染していることもあり、慢性複雑性膀胱炎が治りにくい要因の一つでもあります。

慢性複雑性膀胱炎を起こす病気って?

慢性複雑性膀胱炎では元々の病気が膀胱炎を引き起こすことがあります。その病気によって膀胱炎の症状を引き起こすまでの過程は様々ですが、どの病気の場合でも共通して言えることはその元になる病気を治さない限り、膀胱炎の症状が治ることはなかなかありません。

その元になる病気が簡単に治る病気ならばいいのですが、その病気の治療に時間がかかるならばそれによって起こっている慢性複雑性膀胱炎の治療も当然、時間がかかります。

慢性複雑性膀胱炎を引き起こす病気や症状としては

・前立腺肥大症
・尿道の狭窄
・膀胱、尿路結石症
・糖尿病
・腫瘍
・女性ホルモンの分泌低下

などがあります。

例えば前立腺肥大症や腫瘍などでは、尿道などが圧迫されて狭くなることにより尿が出にくくなります。そのため、膀胱内に尿が溜まっている時間が長くなり細菌繁殖の要因になります。

また尿管結石や膀胱結石などでは、結石そのものに菌がついており、その菌が膀胱内で繁殖して感染を起こしてしまいます。糖尿病では尿に糖が出ます。

膀胱炎を引き起こす大腸菌などの多くの菌はこの糖分を栄養に繁殖させる他、高血糖と言われる状態では自分の身体の中にある白血球の力、すなわち細菌をやっつける力も弱まり細菌感染を起こしやすくなります。

前立腺肥大症や腫瘍では薬物療法や温存療法もできますが、膀胱炎を併発させている場合は手術での治療方法になる可能性があります。

結石症では身体の外から衝撃波で粉砕させる方法の他、内視鏡手術や開腹手術で治療する場合もあります。くわえて結石ができないように日常生活に気をつけることも必要になってきます。

糖尿病では食事や運動、または薬物療法によって血糖をコントロールする必要があります。女性ホルモンの分泌低下では、膀胱粘膜が変化したり、過敏症になったりして炎症を起こすこともあります。

その他の慢性複雑性膀胱炎の原因は何?

急性膀胱炎と同じく、慢性複雑性膀胱炎も身体の抵抗力が低下することで起こしやすくもなります。栄養不足や睡眠不足で疲れやすかったり、体力が低下すると、細胞に感染しやすくなります。

また身体を冷やせば、これもまた本来自分がもっている抵抗力を下げてしまいます。こうした生活要因も慢性複雑性膀胱炎の発症のきっかけになります。

元の病気による禁忌事項がない限りは、こまめに水分をとりトイレに行ったり、栄養と睡眠、また水分をしっかり摂るようにしたり、身体を冷やしたりしないようにしましょう。

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